Telecommunication EMEA

Orange Slovakia は、Flowmon を導入してセキュリティ運用部門とネットワーク運用部門の課題を解決

グローバル通信会社 Orange の子会社、Orange Slovakia は、ネットワークのセキュリティを全面的に向上させたいと考えていました。セキュリティ運用部門とネットワーク運用部門には、膨大な IT インフラストラクチャ内でのセキュリティチェック体制に行き届かない部分があるとの懸念がありました。プログレスの Flowmon を導入すると、大規模なネットワークの可視性が高まり、多数のセキュリティ上の盲点をなくしていくことができるようになりました。

課題

  • セキュリティ上の盲点がある大規模なネットワーク
  • サードパーティーのベンダーのセキュリティ・ツールを利用
  • 全社的なネットワーク・パフォーマンスの向上が必要

主なメリット

  • 数百万のエンドポイントを監視して顧客と社員の満足度が向上
  • 異常検出を含むプロセスの自動化
  • ダッシュボードでネットワークを見やすく可視化

導入された製品

  • Flowmon ADS

課題

Orange Slovakia は、スロバキア国内トップの通信事業者、ISP、およびモバイルプロバイダであり、世界中に2億8000万を超える顧客を持つ国際電気通信会社、Orange、の子会社です。企業向けの光ファイバー接続を含むモバイルソリューションとサポートも提供しています。Orange Slovakia の IT インフラストラクチャは大規模で、何百万ものエンドポイントをいつでも会社のネットワークに接続できるようにする必要があります。そのような大規模な IT インフラストラクチャを持つことは、それ自体で様々な問題を引き起こします。

課題

セキュリティ運用部門とネットワーク運用部門は、ネットワークの全体的な可用性とセキュリティを大幅に改善したいと考えていました。何百万もの顧客により良いパフォーマンスを提供する必要とともに、長引いている懸案事項に対処する必要にも迫られていました。ネットワークに、セキュリティ関連のいくつかの盲点があることがわかっていましたが、社内にはそれらの目に見えない領域を修正できる人はいませんでした。また、会社全体に適用できるような適切なセキュリティツールも持っていませんでした。

Orange Slovakia では、サードパーティーのベンダーの助けを借りて、IT インフラストラクチャ監視ツールを展開していました。そのツールは、導入するときに求められていた機能は備えていましたが、会社の IT インストラクチャ全体には適応できませんでした。不足部分を補うために複数のツールを使用すると、バックエンドで作業する社員は非常に複雑なワークフローをこなさなければならなくなります。

このような事情から、ネットワーク運用とセキュリティ運用両方に関連する盲点を修正し、バックエンドのワークフローの複雑さを軽減し、効率的なツールですべてを管理できるような、ネットワークを高度に可視化できるソリューションを探し始めました。こうした要件を満たす最適なソリューションとして、Progress Flowmon が見つかりました。

ソリューション

Orange Slovakia は、1つで対応できるソリューションとして Flowmon を実装しました。情報セキュリティマネージャーである Henrich Snajder 氏は、セキュリティ運用部門で以前には見ることができなかった情報が可視化されるようになったと指摘します。セキュリティ運用部門は、イベントの急増に気づいていましたが、アラートと通知の数の多さには驚かされました。Flowmon の監視機能とアラート機能は、ネットワークパラメータやデータセンターなどの様々なエリアに広がり、Orange Slovakia には問題を発見するためのより優れた技術が備わりました。

Snajder 氏は、次のように話します。「複数のベンダーを使っているとどうしても複雑さが増大するので、ネットワーク内のツールはできるだけ少なく抑えるのが得策です。Flowmon を導入し、この種のソリューションを必要とする2つの主要な IT 部門が、Flowmon 1つで問題解決できるようになりました。」

セキュリティ運用部門では、Flowmon で可視化された情報を基にして、ネットワーク上に追加のセキュリティ層を構築することができました。一元化されたビューで、どんなネットワーク関連の問題でも分析して、実行可能な対応策を見つけ出すことができるようになりました。追跡して問題がどこから来たのかを解明することも簡単にできるようになりました。

結果

Orange Slovakia は、Flowmon を、使いやすい監視ツールとして使用し、多数のネットワーク資産とセグメントから引き続きアラートを受信しています。より詳細なレベルでは、ネットワーク運用部門とセキュリティ運用部門の両方が、Flowmon を自部門に合った用途で使用しています。

ネットワーク運用部門は、データトラフィックとそのソースとの相関関係が把握できるようになり、データトラフィックがオーバーヘッドから来ているのかどうかをすぐにチェックできます。Snajder 氏は、ネットワーク運用部門の通常の業務において Flowmon がどのように役立っているかについて、次のように説明します。「ネットワーク運用部門では日常的に Flowmon を使用しています。エンジニアリングに、容量計画やパフォーマンス計画のために、ネットワークのプロトコルの構造をチェックするために、など。また、ダッシュボードを使用して、可視化されたネットワークサービスとアプリケーションに関する稼働状況を確認し、停止しているものがあれば速やかに特定して、問題解決のために迅速に対応できるようになっています。」

一方、セキュリティ運用部門では、これまでセキュリティ上の盲点になっていて対処できなかった様々な問題を封じ込めることができました。また、セキュリティ運用部門でプロセスを自動化できたことも大きな改善でした。プロセスの自動化によって、機能停止やその他のセキュリティ問題の発見に専念できます。

セキュリティの強化が課題だった Orange Slovakia は、Flowmon を導入してセキュリティ強化を達成しましたが、Flowmon のそのほかの効果的な機能も大いに活用されています。Snajder 氏は、Flowmon の実装について、「技術スタックと適応型セキュリティアーキテクチャの根幹部分」を形成したと考えています。

Orange について

Orange は、Orange Business Services のブランドで、多国籍企業にグローバルな IT および電気通信サービスを提供する大手プロバイダでもあります。Orange グループは、2019年12月に、新しい「Engage 2025」戦略計画を発表しました。この計画は、社会的および環境的説明責任に基づいてオペレーターモデルを新たに考案することを目指しています。イノベーションモデルの中核にデータと AI を置いて、成長著しい分野で躍進しており、新たな専門職にも適応する魅力的で責任ある企業です。

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